脚&スパッツ塗装

2011.08.15 搭載して飛ばしてみました♪

CDIは火花点火になっています、それもコンデンサーに電気をためておいて
一気に強力な火花を飛ばす方式で「コンデンサーディスチャージイグニッション」
の意味です。

火花点火になるとグロー方式と違って圧縮と前工程の熱による赤熱で勝手に
火が着くのではなくなるため、最適位置で点火ができます。

最適位置はだいたい決まっていて上死点前10〜30°(CA)です。
負荷が大きいと30°、アイドルなどでは10°くらいに点火するとちょうど一番
良く燃えてトルクが出ます。

一番トルクが出て燃費や排ガス、温度など良い条件の点火時期をMBTと言います。
MBTはエンジンによって若干変化します、燃焼の悪いエンジンや超高回転
エンジンでは30°より更に進めて40〜50°にもなるものもありますが、それは
エンジンの出来が悪いからです。 Minimum Advance for Best Torque

MBTを探すのは燃焼室の圧力測定装置、正確なクランク角度測定装置や
燃費計や排ガス測定装置まで必要になりますので、メーカーでないと探し出す
ことは出来ません。

飛行機でどうやって探し出せば良いかまだ良くわかりません。
もともとある程度の進角特性を設定してあるので、全体を進めたり遅らせたりで
様子を見るしかありませんね。

点火時期を進めて(早くして)いくと徐々にトルクがあがり音も甲高くなります。
この時燃焼室の圧力は最高圧力がどんどん高くなり、圧上昇の度合いが大きいと
ピストンからコンロッド、クランクをハンマーでたたくのと同じ現象がおきて
甲高い音になるわけです。

ピストン温度は進角でトルクが落ちるようになってもどんどん上昇するので
気をつけないとピストンが溶けることもあります。
プロペラを回していれば冷却風が来るのでそこまであがることはないでしょう。

混合比を薄くすると燃料による燃焼室冷却が減ってくるので温度があがり
点火時期も進んでいると混合気に火花で点火したとたん一気に燃焼が進み
燃焼ガスがまだ燃えていない混合気を燃焼室のはじっこで押し縮めて更に
早く全部が燃えてしまう現象が起き、これをデトネーションとかノッキングと
言います。

ノッキングが起こると一気に燃焼室温度があがり次回の圧縮工程で更にひどい
ノッキングが起き、燃焼室の中を圧力波が往復しゆったり燃えていた燃焼が
音速で進み、圧力波が燃焼室の壁に当たって跳ね返り何度か往復するよう
になってノック音になります。

ノックの音を分析するとピストン直径距離を音速で走る周波数になっています。
一般論ですが良い音ではありませんねぇ。

つづく

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